長野の友人のこと

お別れ会では
彼の大学生のころから最近までの
写真をそえて
我輩が知りえる限りの話を
させていただいた

7月にお見舞いに行ったとき
5月に会ったときにくらべて
一気に老け込んでいるような感じがした

我輩も訪問したその土日には
親しくしていた友人らが
彼の元を訪れたとの事

その翌日に亡くなったのは
彼の最後の頑張りで
みんなへのお別れが言えたことへの
安心感だったのもしれない

彼の生き様は
彼の死に様は
見事だったとおもう

表現は難しいし
みんなにわかってもらうのは困難だと思うが

我輩は・・・
悲しい気もちになったり
沈んだ気持ちになったり

してない

嫁さんは号泣していたが
実は我輩
涙もでてない

彼との約束もまだ残っているし
お付き合いは継続しているし

体や実像はなくなったが

少なくとも
我輩を悲しませない終わり方をした彼は
見事である思う

鉢植えの横にある
ガラスの蓋モノ

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彼の遺骨の一部を預かっている

10月28日に
大山山頂での散骨の約束

最後に彼が我輩にかけた言葉は
「足は大丈夫か?」だったが

これは我輩の足を
純粋に心配しての言葉だったのか

大山に遺骨を運ぶのを
「こいつに任せて安心か?」を確かめたのかは

定かではない